東五反田に鎮座する、「雉子神社」(きじじんじゃ)をご存じですか?
古くから「雉子ノ宮」との呼び名で親しまれてきた、由緒正しい神社です。
駅からも近く、とても珍しい造りになっているので、五反田にお越しの際にはぜひ参拝してみてほしい場所。
ここでは、そんな雉子神社の由緒について、そして見どころについてもご紹介していきます。
五反田で創建された由緒ある古社!雉子神社の歴史とは
「雉子神社」とは、日本武尊(やまとたけるのみこと)を祀るため500年以上前に創建されたといわれている由緒ある古社です。
現在では、日本武尊だけでなく、スポーツの神として信仰を集めている天手力雄命(あめのたぢからを)と、山や海の神として信仰されている大山祇命(おおやまつみのみこと)を加えた三柱を祀っています。
江戸時代までは「大鳥大明神」と呼ばれており、これは「日本武尊は死後、白鳥になった」とされる言い伝えに由来しています。
現在の「雉子神社」という名前は、江戸時代、三代将軍・徳川家光が鷹狩りをしていたところ、1羽のキジがこの神社の境内に逃げ込んで行方が知れなくなり、家光が「雉子の宮」と命名したことが始まりです。
このことから、現在でも雉子神社の境内のあちらこちらで徳川家の「葵紋」を目にすることができます。
江戸時代から、徳川家の手厚い庇護を受けてきた神社だといえますね。
五反田の街を見守り続けた雉子神社!その見どころとは
そんな雉子神社の見どころとは何かというと、まずはその立地です。
かつては広々とした農村に存在した当社ですが、時代とともに街の開発が進み、現在はなんと高層ビルの1階に社殿が鎮座しています。
平成7年に建てられた社殿は神社としてはまだ新しく、コンクリートのビルの中に佇む神社という取り合わせは、近代的な芸術性をも感じさせます。
社殿自体も壁がガラス張りになっており、他とは一線を画す都会的な造りになっていますよ。
また、境内にあるイチョウの木は樹齢150年から200年ほどといわれており、高さが約18メートル、幹の太さは周囲4メートルほどもある大木です。
高層ビル建設の際にも切られることなく、現在も雉子神社のシンボルとなっている品川区の指定天然記念物ですよ。
●雉子神社
●所在地:東京都品川区東五反田1-2-33
●アクセス方法:JR五反田駅より徒歩約5分
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